CD

【無人島46日目】Peter Bjorn & John “Writer’s Block”

投稿日:

Writer's Block

Writer’s Block

  • アーティスト: Peter Bjorn & John
  • 出版社/メーカー: Wichita
  • 発売日: 2006/08/14
  • メディア: CD


46日目。東京は秋晴れです。スカッと高いブルースカイ。口笛吹いて空き地にでも行きたい感じです。仕事あるから行けませんけどね。せめて口笛でも吹こうかと思ったけど、大の大人が、口笛吹きながら道歩いてたら、アブナイ人だと思われそうなので吹けません。せっかくの青空の下、空き地にも行けねえ、口笛も吹けねえ。大人ってつまらんね。



こんな日は、せめて口笛のステキな曲でも聴きましょうか。ビリー・ジョエルの「The Stranger」? チョイ渋すぎ。オーティス・レディングの「Dock Of The Bay」? チョイ切なすぎ。秋空の下、散歩する時に聴くのにぴったりな感じの口笛ソングはねえかな? この曲はどうだろ? Peter Bjorn & Johnの「Young Folks」。まずはPVをご覧あれ。





いいじゃん、いいじゃん。なんかワクワクしますな。キャッチーなメロディ。甘酸っぱい歌詞。力のぬけたボーカル。物悲しい口笛の調べ。ぎこちないアニメーションの動き。それら全部が計算づくな、センスの高さを感じます。

最近J-WAVEでもパワープレイしているこの曲は、ストックホルムで活動している男性3ピースバンド「Peter Bjorn & John」の、今年8月にリリースされた3枚目のアルバム「Writer’s Block」からのシングルカット曲。この夏、本国はもちろんのこと、UKのクラブシーンでかなり話題になったスウェディッシュ・ポップスです。同じくスウェーデンのバンド「The Concretes」のボーカル・Victoria Bergsmanがデュエットで参加しています。

歌詞の内容は、付き合い始めたばかりのカップルの会話になっていて、「ボクが昔どんなやつでどんなことをしてたか知ったら、キミはボクを捨てるだろうな」「そんなことないわ。あなたの過去なんて気にしない。わたしたちずっと一緒よ!」みたいな話なのですが、ヘナヘナな感じのボーカルが、ふたりの先行きの危うさを表しているようで、幸せな歌なのにどことなくアンニュイな感じがいいですな。

ホントいい天気だったので、ヘッドフォンでこの歌をエンドレスリピートしながら、ランチタイムに会社の近くをブラブラ散歩。雲ひとつない青空。ガラスみたいにクリアな空気。今日は1年で一番いい天気かもな。空き地にも行けねえし、口笛も吹けねえけど、まあよしとしましょう。

-CD

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

【無人島288日目】Damien Rice 『My Favourite Faded Fantasy』

My Favourite Faded Fantasy 288日目。例えがあまり良くないのですが、まだボクが20代の頃に、ある雑誌に素敵な連載コラムを見つけて、毎回楽しみに読んでいた時期がありました。文 …

【無人島245日目】Taylor Swift 『Safe & Sound』

Hunger Games: Songs from District 12 & Beyond 245日目。近年、テイラー・スウィフトちゃんという可愛らしいカントリー・シンガーが人気ですな。弱冠22歳なが …

【無人島212日目】Mountain Man 『Made The Harbor』

Made the Harbour 212日目。先日、Perfume@東京ドームに行ってまいりました。11年目を迎えた彼女たちの一夜限りのスペシャルライブ。会場は5万人もの観衆で埋め尽くされ、ちょっと異 …

【無人島262日目】キセル 『君の犬』

君の犬 262日目。我が家には「パープルパロットファイヤー」という種類の熱帯魚がおりました。名前は競走馬のようですが、容姿は太り過ぎの金魚に似て、口元がいつも笑っているようで、とても愛らしいのです。し …

no image

【無人島110日目】ザ・マスミサイル “人間でよかった”

人間でよかった アーティスト: ザ・マスミサイル,高木芳基,渡部勝敏 出版社/メーカー: ソニーレコード 発売日: 2004/09/23 メディア: CD 110日目。ボクの敬愛するバンド「野狐禅」の …