46日目。東京は秋晴れです。スカッと高いブルースカイ。口笛吹いて空き地にでも行きたい感じです。仕事あるから行けませんけどね。せめて口笛でも吹こうかと思ったけど、大の大人が、口笛吹きながら道歩いてたら、アブナイ人だと思われそうなので吹けません。せっかくの青空の下、空き地にも行けねえ、口笛も吹けねえ。大人ってつまらんね。
こんな日は、せめて口笛のステキな曲でも聴きましょうか。ビリー・ジョエルの「The Stranger」? チョイ渋すぎ。オーティス・レディングの「Dock Of The Bay」? チョイ切なすぎ。秋空の下、散歩する時に聴くのにぴったりな感じの口笛ソングはねえかな? この曲はどうだろ? Peter Bjorn & Johnの「Young Folks」。まずはPVをご覧あれ。
いいじゃん、いいじゃん。なんかワクワクしますな。キャッチーなメロディ。甘酸っぱい歌詞。力のぬけたボーカル。物悲しい口笛の調べ。ぎこちないアニメーションの動き。それら全部が計算づくな、センスの高さを感じます。
最近J-WAVEでもパワープレイしているこの曲は、ストックホルムで活動している男性3ピースバンド「Peter Bjorn & John」の、今年8月にリリースされた3枚目のアルバム「Writer’s Block」からのシングルカット曲。この夏、本国はもちろんのこと、UKのクラブシーンでかなり話題になったスウェディッシュ・ポップスです。同じくスウェーデンのバンド「The Concretes」のボーカル・Victoria Bergsmanがデュエットで参加しています。
歌詞の内容は、付き合い始めたばかりのカップルの会話になっていて、「ボクが昔どんなやつでどんなことをしてたか知ったら、キミはボクを捨てるだろうな」「そんなことないわ。あなたの過去なんて気にしない。わたしたちずっと一緒よ!」みたいな話なのですが、ヘナヘナな感じのボーカルが、ふたりの先行きの危うさを表しているようで、幸せな歌なのにどことなくアンニュイな感じがいいですな。
ホントいい天気だったので、ヘッドフォンでこの歌をエンドレスリピートしながら、ランチタイムに会社の近くをブラブラ散歩。雲ひとつない青空。ガラスみたいにクリアな空気。今日は1年で一番いい天気かもな。空き地にも行けねえし、口笛も吹けねえけど、まあよしとしましょう。