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【無人島115日目】toe “the book about my idle plot on a vague anxiety”

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the book about my idle plot on a vague anxiety

the book about my idle plot on a vague anxiety

  • アーティスト: toe
  • 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
  • 発売日: 2012/06/20
  • メディア: CD

115日目。暑い。暑過ぎます。こんなに暑かったっけ? 夏って。昔の夏って1日中暑いワケじゃなくて、朝夕は比較的過ごしやすくて、クーラーがなくても平気な時間帯ってありませんでした? 「涼しいうちに宿題やんなさい」なんて言われてたもんなー。それに比べ今年の夏は、ひなが一日ずーっとマックスで暑い。つまみのイカレたこたつの中にいるようです。こんな暑さじゃ宿題もできんし、仕事もできませんな。つうことで、会社にいながらも、ほぼ暑中休業中。冷たい飲み物飲みながら、ちょっとクールなこの人たちのCDを聴いております。

「ポストロック」って知ってます? 90年代に生まれた新しい音楽ジャンルの名前で、簡単にいうと「ロックだけどロックっぽくない」音楽。なんじゃそりゃ? 例えばシガーロスやモグワイなどの、ロックっちゃあロックだけどジャズでもあるしエレクトロニカでもある、みたいな音楽のために、便宜的に作られたジャンルです。大まかな特徴として、ボーカルのないインストゥルメンタルが多いこと、複雑なコード進行が多用されること、一般のロックには使用しないオーケストラ的な楽器が使用されること、コンピュータやエフェクタを使った凝った編集がされること、などがあげられます。なるほどー。

toe(トー)は、2000年に結成された4人組のバンドで、「ジャパニーズ・ポストロックの雄」と呼ばれています。彼らの音楽は「基本的にインストゥルメンタル」で「複雑なコード進行が多用」されていますが、「オーケストラ的な楽器」は使わずに、ツインギターとベース、ドラムというシンプルな構成で、編集を入れない生演奏を得意としています。

そんなポストロック的な説明よりも、彼らの特徴は、疾走感とエモーションの両方を掻き立てられるような、オリジナリティ溢れる演奏。4人がそれぞれ際立っていて、楽器を使った会話をしているかのようです。だからでしょうか、歌モノでないのに、歌的な音楽にも聴こえます。特に木村カエラのサポートミュージシャンも務めるドラム・柏倉くんの独創性は素晴らしいです。神に入る、とはこのコトかと思わせる。

このアルバム「the book about my idle plot on a vague anxiety」は、2005年にリリースされたアルバム。まずタイトルがいい。「漠然とした不安の上にある僕のくだらない企みに関する本」。どんな本やねん。あと、鹿の横顔を使ったジャケットも好き。凛々しくも哲学的な顔つきで、タイトルとよく似合っています。ヒップホップユニット・SHAKKAZOMBIEのオオスミやクラムボンの原田郁子などをゲストボーカルに迎え、革新的でありながら、どこか「和」のテイストのする音楽世界を繰り広げています。このアルバムの曲ではないのですが、YouTubeで彼らのPVを発見したのでつけておきます。06年にリリースされた「new sentimentality」というミニアルバムに収録されている名曲です。

内向的なボーカルは、ギターの山嵜くん。卓越した演奏力と、たどたどしいボーカルの対比が、なんとも魅力的です。疾走感のある音楽は、その走っているスピードだけ受ける風が強いから、どこかしら清涼感を含んでいるのやもしれません。暑さしのぎにオススメの音楽です。

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