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【無人島176日目】小田晃生 『発明』

投稿日:2008年12月24日 更新日:

176日目。先日ボクが沖縄で出会った天使・二階堂和美に恋をした話はしましたが、すっかり純愛と偏愛を履き違えたストーカーになってしまい、最近は彼女の出演するライブに通いつめております。先週末は吉祥寺の武蔵野公会堂まで、うれしはずかしストーキング。今回は「小田晃生」というシンガー・ソングライターのレコ初イベントに、彼女がゲストで参加するという形式。小田晃生くんは、ボクもファースト・アルバムを持っていて、これがなかなかに素晴らしい出来だったので、一度はライブを見てみたいと思っていたミュージシャンでした。つか、才能あふれる妙齢な男女の競演!? お、お二人は、ど、どういう関係っすか!? お、オレを捨てるのかぁ、和美〜っ!(←危ない)

小田晃生(こうせい)。弱冠25歳のシンガー・ソングライターです。03年に3人組バンド「コケストラ」のメンバーとして音楽活動を開始。フィドル(バイオリン)やカズーと呼ばれる笛なんかを取り入れた、どこかアイリッシュな匂いのする牧歌的で哀愁漂う音楽を得意とし、ライブハウスはもちろんのこと、小学校や幼稚園などでも演奏するという、小劇団的なスタイルで活動をしてきたバンドです。

晃生くんは、当時からソングライターとしての評価が高く、演劇集団「キャラメルボックス」や「Ump Temp」の舞台に楽曲を提供したり、演奏者として出演したりしていました。そんな彼が、「コケストラ」で演る音楽よりも、もうちょっと大人っぽい世界の歌をまとめて、ソロ名義でリリースしたのが、07年のファースト『まるかいてちょん』です。

ボクはこのアルバムに入っている『コンティニュー』という歌がもう大好きで大好きで、iPodに入れて携帯し、ことあるごとに知人に「コレ聴いてみ」と強制的に聴かせたりしていたほどです。なんつうか、日々の不安や「どうしようもなさ」みたいなものを、単色の水彩絵の具で鮮やかに描いたような佳曲で、その目の付けどころは荒井由実、言葉の選び方は初期の佐野元春を彷彿させる才能です。だから先日のライブは和美(←呼び捨て)目当てで行ったのはもちろんなのですが、晃生くんがどんなライブをするのかも非常に興味があったのです。

最初にステージに立った和美は、客演だというのにまったく手加減せず、いつもの通りの振り切りっぷりで、客のド肝を抜いていました。一緒に行った二階堂和美を初見の友人は、「最初お笑いの人かと思った」とこぼしてました。ワハハ。さすがだぜ、和美。オレが惚れ込んだけはある。

んで、次に現れたメインの晃生くんは、バックに「SAKEROCK」のベーシストと、「グッドラックヘイワ」のキーボーディストと、「サタデーイブニングポスト」のドラマーという、超類友な感じのメンバーを引き連れての登場。先月リリースされたセカンド・アルバム『発明』からの曲を中心としたセットリストで、小一時間のライブを聴かせてくれました。中でも本人曰く「自分が書いたとは思えないほどいい曲」だと自負する『夜道』は、韻を踏んだ短い言葉の羅列が紡ぐやさしい歌で、ボクは最近ずっとこの歌を、エンドレスリピートで聴いております。

あえて感情を語らずに、目の前を過ぎていく風景だけを、ただ淡々と描き止めるような晃生くんの歌は、例えば同じ時間の同じ場所にいた人が、まったく自分と別のモノを見ていたことを後で知ったときのような、地味だけれどハッとする驚きがあります。まだ25歳か。老成しとんなー。そのくせ、ライブ終了後は出口に立って、観客一人ひとりに手作りのクッキーを渡すという、ちょっと怪しいほどのマメさを見せて、違う意味でド肝を抜かれました。はっ!まさかそんなギャップに和美は惹かれているのか!? うおー! かーずーみーっ!(←うるさい)

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