65日目。ザ・年末。なんと今年もあと2日で終わりだそうです。ヤベー。なにがヤバいって、オレの人生ヤベー。このスピードで進んでいったら、あっという間にジイチャンだな。今年なにした?オレ? うーん。コレと言って思いつかん。ヤバいですな。ライブはたくさん行ったけどね。James Bluntも見たし、KT Tunstallも見た。John Mayerも見たし、野狐禅もたくさん見た。たくさんいい音楽に触れただけでも、今年はよしとしようか。そして本日、今年最後のライブ、ハシケン+中孝介のジョイントライブに行ってきました。
中孝介の話は、もう何度もレビューしているのであえて避けますが、今日のライブは素晴らしかった。ハシケンという旧知のミュージシャンがいただけに、のびのびと、歌いたいという気持ちで歌っている感じがしました。唄者(うたしゃ)にはやはり、その感覚が大事なんでしょう。
そして、ハシケン。埼玉出身の38歳。若くして琉球民謡にハマり、93年に「ちょんちょんキジムナー」で有名な照屋政雄氏に従事。「ワイド節」など、奄美の民謡を新しいスタイルで歌い継ぐミュージシャンとして、かつ元ちとせや、我那覇美奈などへの楽曲を提供してきたシンガーソングライターとして活躍してきた、今年デビュー11年のベタランシンガー。ボクは「赤い実」というアルバムで、彼に心酔していました。
ライブは初めて見ましたが、実に朗々とした歌声。孝介くんのような天性の歌声は持っていませんが、フツーの人が、フツーの歌声で、フツーの日常を歌うというそのスタンスは、オレにもなにかできんじゃねえかという錯覚すら抱かせてくれます。
ふわりとかぜはまい
ぷかりとくもはわく
がらりとはれわたり
はらりとはなはさく
なにしてますか?
おげんきですか?
わらってますか?
がんばってますか?
さらりとかわはゆく
ゆらりとひはしずむ
ぶらりとだれもゆく
きらりとほしはさく
とおくにきこえる
きみのこえ
なにしてますか?
おげんきですか?
わらってますか?
がんばってますか?
わらってますか?
がんばってますか?
いまなにしてますか?
いまなにしてますか?
宮沢賢治を彷彿とさせるその視線に、ボクはグサッとやられました。なんにもできなかった1年だけど、ハシケンの唄に救われた気がした。みなさん、わらってますか? がんばってますか? 来年もわらってがんばりましょう。よろしくです。