17日目。明日から沖縄に行きます。きっとすんごいピーカンで陽射しがイタタタッって感じなんだろうなあ……、30代も半ばを過ぎてあんま日焼けとかすると、やっぱアレかしら? お肌とかによくないのかしら? なんつって、生まれて初めて日焼け止めローションなんぞをドラッグストアで買い求め、準備は万端、心はウキウキだったのに、なんと今週末タイフーン3号が沖縄を襲撃の模様。那覇の土日の降水確率は80%。日頃の行いを顧みてみれば、お天道さんを怒らせるような心当たりは、微妙にあったりなかったり。日焼け止めローション片手に、アレコレ自省。ため息ひとつ。
沖縄出身のキャロライン・ラフキンが、今年3月に出した初フル・アルバム。日本人とアメリカ人のハーフで、現在はロサンゼルスを拠点に活動しているシンガーソングライターです。彼女のたった1曲のデモを聴いただけで、レコード会社が契約をOKしたと言われる、魅惑の声を持った歌い手さんです。
音楽的にいうと、エレクトロニカ・ポップスといった感じで、フランスの女性シンガーソングライターのエミリー・シモンや、ビョークなどに通じるサウンドです。無垢で美しくて、でもきっちりと毒を持っている感じっつうのかな。特にその声質は出色で、無機質で透明なのに、どこか体温の温かみがあるエンジェル・ボイス。女神とか妖精とかの歌声に似てます。聴いたことねえけど。
その歌声の美しさは誰もが認めるところらしく、調べてみると、NTTやKDDIなどのCMソングに、このキャロラインがシンガーとして多く起用されているようで、スズキの車「ラパン」のCMで流れる「ラパンラパンラパンパララララ〜」というやけに耳に残る歌も、この人の歌声らしいです。
アルバム全体は、愛らしくてキラキラしたアレンジなのにも関わらず、いい意味でどこかしら湿り気のある熱帯低気圧的な、不吉な胸騒ぎがあります。南の島にもうすぐやってくる嵐の予感にも似た。日焼け止めローション片手に、アレコレ自省。ため息ふたつ。