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【無人島58日目】舛田光洋 “3日で運がよくなる「そうじ力」”

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3日で運がよくなる「そうじ力」

3日で運がよくなる「そうじ力」

  • 作者: 舛田 光洋
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 文庫


58日目。ここにリンゴが3つあります。1つめのリンゴは「かわいいねえ」「おいしそうねえ」と褒めちぎります。2つめのリンゴは「まずそうだなあ!」「バカじゃねえの!」などと罵倒します。3つめのリンゴは完全無視でなかったことにします。この場合、一番最初に腐るのはどれでしょう? 答えは3つめの無視されたリンゴ。2番目に腐るのが罵倒されたリンゴで、最後までもつのは褒めちぎられたリンゴだそう。つまり、罵倒されるよりも無視されるほうが悪い「気」がつくんだそうです。それは人もモノも同じです。さて、あなたの部屋のクローゼットに、忘れられたまま放置されたモノはありませんか? そこに悪い「気」が溜まってませんか? マイナスエネルギーに満ち満ちていませんか? あなたの運気はぐんぐん下がっていませんか? キャー!



最近話題の文庫本「3日で運がよくなる『そうじ力』」。この本のお陰で、そうじがブームらしいです。どんなブームやねん。意味分からんと思いつつも、流行りモノには手を出さないと気が済まないタチなので、読んでみました。

冒頭のリンゴの話は、この本からのエピソード。誰でも「自分は運が悪いんじゃないか?」と危惧するときはあるし、クローゼットに忘れかけた洋服の1枚や2枚はあります。それを上手に結びつけただけじゃね?とも思いますが、言われるとなんとなくそんな気もしてくるし、「だからこの壷を買いなさい」って話じゃなく、「だから部屋のそうじをしなさい」って話なんで、まあ騙されてみてもいいかも知れません。

ってことで、すっかり騙された超単細胞なボクは、さっそく先週末クローゼットのお掃除をしました。ウチのクローゼット、悪い「気」にどっぷり浸かった腐ったリンゴの詰め合わせのようになってました。

中には買った当時結構高かったモノなどもありましたが、本の中に「『もったいない』と『大事にしてる』は別モノ。大事にしているもの以外は捨てなさい」という教えもあり、あまり悩まずにどんどん捨てる。あと、「いつかヤフオクかフリマで売ろう」などと思っていたモノも、「そんな『いつか』は来ないです。捨てなさい。」という、まるで人の性格を読み切っているような教えに従い、がつがつ捨てる。結局、東京23区推奨ゴミ収集袋で10袋分くらい捨てました。確かになんかスッキリした。

本には「そうじをしたら恋人ができました」とか「お金が貯まりました」などというホンマかいな!的なエピソードもたくさん載っているのですが、そういうのを端折っても、普通に読んでて面白いし、年末の面倒な大掃除を始めるきっかけに、ちょうどいいかも知れません。よし。来週は本棚をやっつけよう。恋人つくってお金を貯めるぞ!(←信じてる)

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