10日目。ビッグウェーブでロングライドした後は、午後のポカポカなお日様の下でボー。ああ、いい天気。なんかスカーッと陽気な音楽でも聴きたいですな。マッタリするやつよりも、ウキウキするような、そんなのあるかな? 陽気なCD、陽気なCDと……。あった。でも陽気過ぎ……。
宮藤官九郎といえば、今や超売れっ子の脚本家にして構成作家ですが、もともとは松尾スズキ率いる劇団「大人計画」のメンバーで、そのメンバーたちと作ったのが、このパンクコントバンド「グループ魂」。先月ニューアルバム「TMC」をリリースしました。
80年代に桑原茂一、小林克也、伊武雅刀の「スネークマンショー」なるユニットがありましたが、年代的にちょうど彼らのギャグを聴いて大笑いしていた中学生が、今の「グループ魂」のメンバーなんでしょうな。真似ているワケではないでしょうが、近いものがあります。
「スネークマンショー」でボクが大好きだったのが、「シンナー中毒になっていくペンキ塗りの親方とその弟子の会話」ってやつなんですけど、このグループ魂の新作に入っている「大江戸コール&レスポンス」なんか、まさにその笑いです。最初はイヤイヤなんだけど、どんどんハマっていっちゃって、結局壊れていっちゃう人、ってところが。いやいや、スゴイ笑いました。
以前インタビューでクドカンが「グループ魂」のことを「男子高の文化祭の延長上にあるようなバンド。勉強の合間にやってるのと、役者の間にやってるのの違いだけで」って言ってましたが、このCDを聴いているとよくわかります。気の合う仲間とワイワイなにかを作り上げていく面白さ。誰のためでもなくて、結局自分たちが楽しければそれでいいじゃん?っていうスタンスから生まれる、本当の意味での「エンジョイ」みたいなものが、このアルバムにはぎっしり詰まってるんです。