39日目。小学4年生の誕生日にアコースティック・ギターを買ってもらって、4つ年上の兄貴に手ほどきを受けながら、結構一生懸命練習しました。難関とされる「F」なんかもどうにか押さえられるようになって、当時好きだったオフコース(!)や、さだまさし(!!)などのギター譜面を買ってきて、ひとりでコツコツとコピーしたりしてたっけ。あのまま、あの熱心さで続けていれば、かなり上達したんではないかと思うんですが、なんせナチュラルボーン飽きっぱーな性格なんで、いつの間にやら別のことに興味を持ち始め、ギターはひっそりと部屋の片隅でホコリを被ったまま、いつの間にか親戚の子供に持ち逃げされてしまっていました。チクショー、あのまま続けていれば、オレだって今頃ヨッチャンばりの売れっ子ギタリストだったかもだぜー。キュイ〜ン!(←エアギター)
カーキ・キング。先月3枚目のアルバム「…Until We Felt Red」をリリースした、26歳のアメリカ人女性ギタリストです。
ボクが初めて彼女のプレイを観たのは2年前。前作「Legs To Make Us Longer」のリリース時に、M-TVかなにかで流れていたPVだったのですが、これがあまりにもカッコ良くて、画面に釘付けになってしまったのを覚えています。YOUTUBEでそのPVを探したら見つかったので、付けておきますね。YOUTUBEってスゴイ。
カッコイーでしょ? ギターのフレームを両手で叩く、タッピング奏法。ガキの頃に「F」のマスターで苦労したボクの目からは、ウンコがボトボト落ちました。この2004年のセカンド・アルバム「Legs To Make Us Longer」は、ギターのインストルメンタルながら全米で3万枚を売り上げるビッグセールスになりました。
上のPVの「Playing With Pink Noise」みたいな音楽をもっと聴きたいのなら、セカンドをオススメします。今回のサード・アルバム「…Until We Felt Red」は、ガラッと変わって、打楽器のようなプレイよりも、アルペジオやコード・ストロークなどの一般的な奏法で、いかに彼女なりの表現ができるか、を挑戦した意欲作。チェロやハープ、そして彼女のボーカルもフィーチャーした音楽は、アメリカというよりは、北欧あたりのニューエイジ・ミュージックを彷彿とさせます。超絶的なテクニックをあえてひけらかさず、アーティストとして表現したい世界を表現してみた、というところでしょうか。
技術を持ちながら、それを前に出さないってのは、カッコいいですな。チクショー、オレも続けてればなー、ギター。キュイ〜ンってさ。つか、ダイノジのおおちもスゲー(笑)。どこで買ったんだよ、この虎柄の服。