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【無人島11日目】宇多田ヒカル “ULTRA BLUE”

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ULTRA BLUE

ULTRA BLUE

  • アーティスト: 宇多田ヒカル
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2006/06/14
  • メディア: CD


11日目。ここんとこ、気になるアーティストの新譜ラッシュです。新しいモノ好きの血がどっくんどっくんと沸騰しております。フガーッ! ちょっと前に、このブログにおいては、あんま新譜ばっかり選ばないで、長年付き合ってるホントに好きなアルバムを紹介していきたい、みたいな殊勝ことを書いたくせに、もうダメ。ガマン効かん。爆発するー。フガーッ! まずはコレ。フガーッ! 超ミーハー。フガーッ! 



宇多田ヒカルの4年ぶりのアルバム「ULTRA BLUE」が先週リリースされました。4年ぶりってのも日本人ミュージシャンとしては驚くほど長いスパンですが、なによりまだ23歳っていう年齢に改めてビビりますね。23って。

なんか、この人見てると、ボク「美空ひばり」と被っちゃうんですよね。ヒカルとひばり。音もちょっと似てね? いや、そんなことじゃなくて、音楽性とかは全然違うんだけど、なんていうかポジションつうか、一般への受け入れられ方みたいなものが。理由は大きく分けると3つ。

「Automatic」でぶっちぎりのデビューをしたのが1998年。今聴いても色褪せない、天才的な楽曲で、もう好き嫌いを別として、「こいつスゲー」って誰もが認めた才能でした。ヒカル、当時15歳。ひばりはもっと若かったけど、その「スゲー」ってみんなに思わせた時、本人がまだ自分の才能をそれほど自覚していなかった、もしくは確信するほどの年齢じゃなかったってのが、まずこの2人の共通点。

その後、アルバム「First Love」が800万枚という天文学的な売り上げを記録し、あれよあれよと大スターになり、テレビに露出し、大学入学、両親の不仲、急病、電撃結婚といった、彼女と彼女を取り巻く環境の変化があり、それに伴い彼女の作る楽曲のスタイルも、大きく変化していきます。もちろん成長という意味も含めてね。

そんな変化を、本人が子供の時から見ていたから、「ゴシップ」というよりは、親戚の女の子の行く末を案ずるみたいな感じで、一般ピープルから見守られてきたというポジション。それが、2つ目の共通点。そしてなにより、2人とも「ホンモノの大物」なんで、やっかみとか、足の引っ張り合いとか、そういう弱者の罠に絡まれることなく、トータル的に誰からも好かれているところ。それが3つ目。ね? 被るでしょ?

って、すっかり「宇多田ヒカルと美空ひばりに見る、大物の共通項論」になってしまいました。レビューはどうした? えっと、アルバム超よかったです。「日曜の朝」は傑出。そんだけかい! あとは下のブログでも読んでみ。フガーッ!

宇多田ヒカル「ULTRA BLUE UNITED BLOG」

http://blog.goo.ne.jp/ultrablueunited

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