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【無人島99日目】山崎まさよし “アトリエ”

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アトリエ

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  • アーティスト: 山崎将義
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • 発売日: 2003/06/25
  • メディア: CD

99日目。先週末に有休をくっつけて、宮古島で行われた「美ぎ島(かぎすま)ミュージック・コンベンション」とやらに行ってきました。まあ簡単に言えば、ちっちゃな夏フェスなんですが、パーカッショニストとしてオルケスタ・デ・ラ・ルスにも参加しているベテランドラマー、GENTAさんが中心となって催される3日連続の音楽祭で、今年で3回目の開催となります。今回の出演者は山崎まさよし、bird、オルケスタ・デ・ラ・ルス、アナム&マキ、そして我らが野狐禅、and more! 昨年は仕事の調整がつかずに涙を飲んだので、今年は万難を排しての参戦です。梅雨と言えども、まったくもってピーカンな3泊4日。酒。海。音楽。太陽。あの〜ここは天国ですか?って感じのビバ・宮古島でした。



野狐禅のライブは「カモメ」って曲の最中に、海からホントにカモメが飛んできて幻想的だったし、ビーチで夕陽をスポットライトにして歌うbirdは、ホントどんだけ〜ってくらい美人さんだったし、オルケスタ・デ・ラ・ルスでは、マジ筋肉痛になるくらい踊りまくって、ホント楽しかった。だからどれも甲乙つけがたいのですが、ある意味、例えばコレは見れてよかった、という意味では、まさやんのライブが一番よかったです。

「まさやん」こと、山崎まさよし。95年にメジャーデビューして以来、「セロリ」「One more time, One more chance」など多くのヒット曲を生み、近年では映画に出演したり、オフィス・オーガスタの盟友であるスガシカオや杏子らと「福耳」を結成してみたりと、いい意味で自由奔放な感じのシンガーソングライター。現在35歳。

もちろん彼の音楽は聴いたことあったし、結構好きなんですが、ちょうど彼がデビューした年からしばらく、ボクは日本にいなかったので、彼のブレイクぶりをリアルタイムで知らないのです。ボクが彼の名前を知った時には、もうすっかり大物ミュージシャンになっていて、「One more time〜」も3年くらい前に友達がカラオケで歌ってるのを聴いて、はじめて知ったくらいの知識のなさ。

だからなんか「今さら感」みたいなのがあって、あんましっかり聴いてこなかったし、もちろんライブを観るのも今回が初めて。たぶん東京でライブがあっても自分からは行かなかっただろうし、きっと小さなライブハウスなんかではもうやらないのだろうから、今回みたいな小さなイベントで、少ない観客の中、近距離でライブを堪能できたっていう意味で、ホントに一番良かった。

そしてそのライブ自体も素晴らしかった。なんつうのかな、オーディエンスをぐいぐい引きつける牽引力と、周りの人を自分の空気の中に取り入れてしまう支配力にも似た包容力を感じました。なんじゃそりゃ。もっと簡単に言うと、ガキ大将の匂いがした。しかも腕力にモノを言わすタイプではなく、人柄とオーラと頭の良さで周りを納得させてしまうタイプの知性派ガキ大将。

そんな風に考えながら聴くと、この03年にリリースしたアルバム「アトリエ」の収録曲である「未完成」って曲も、かなり情けない言葉を並べつつも、ここまで開き直ってしまう男の、「弱さ」に見せかけた「ふてぶてしさ」みたいなものを感じたりします。


白々と明けてく空の下に

相変わらずしたたかな街がある

季節外れの風が吹く中で

朝にせかされている僕がいる

冗談のように過ぎる毎日を

笑いとばしたりこだわってみたり

ただ先も見えず歩いているから

君の声だけでも聞きたいんです

ゆっくりと日が翳るゆるい坂道に

あてどなく転がってる夢がある

ざわめきを離れた狭い路地裏に

やるせなさを紛らす唄がある

日を数えるごと染み付くズルさを

開き直ってみたり言い訳にしたり

ただ一人きりじゃやりきれないから

また今宵君を求めてしまう

行き場を無くして漂う悲しみを

遠ざけてみたり見失ってしまったり

そしてまた人は愛に迷うから

人知れず涙を落とすんです


すっかり宮古島で洗脳され、帰ってきてからここんとこ、この曲をエンドレスリピート。ええ歌です。そもそも、この詩に「未完成」ってタイトルをつけてしまうそのセンスが、ある意味、つうか傍若無人って意味で、ガキ大将を連想させるな(笑)。来年も宮古島で待ってんで〜、まさやん。

-CD

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