- アーティスト: 中孝介, 御徒町凧, 河野伸, 沢村直子, 大川茂伸, Wang Lee-Hom, Chen Yu-Ren, ソラヤ
- 出版社/メーカー: ERJ
- 発売日: 2007/04/11
- メディア: CD
88日目。２日前の雨で、東京の桜はほぼ散り終えました。我が家のすぐそばにある大きな桜の木も、その足下をピンク色の絨毯に包まれながら、すっきり散髪をすませた老婦のような佇まいで、雨上がりの風に吹かれております。光る雫を宿した新緑は、遠からずやってくる夏の気配を予言するかのような、くっきりとした緑。ボクは阿呆のようにその葉裏を見上げながら、口ずさむのはこんな歌。もしもあなたが雨に濡れ、言い訳さえもできないほどに、何かに深く傷ついたなら、せめて私は手を結び、風にほころぶ花になりたい。
もう何度もこのブログで取り上げている、奄美大島出身の唄者、中孝介くんのニューシングル「花」が本日発売されました。今回は作曲に森山直太朗、作詞に「さくら（独唱）」を始め、直太朗の作品に多くの歌詞を寄せている詩人、御徒町凧を迎えた、壮大でありながら、地に足のついたラブソングです。なんて説明じゃわからんですな。聴いてみてください。
昨年は台湾、香港、中国でアルバムをリリースし、台湾チャートで初登場１位という快挙を達成した中くん。島唄独特のファルセットとグインを使った、独特でありながら真っ直ぐに届く歌声は、日本人のみならず黒い瞳を持つモンゴロイド共通の「郷愁」をくすぐるのでしょう。
個人的にはカップリングに収められている、COOL DRIVEのNEMOが作曲を担当している「My Life」も好きです。つうか、もう何度もこの人をレビューしてるんで、いい加減書くことがなくなってきた。とにかくガンバレ。あんたは天才だ。オレはそう信じてる。
