【無人島137日目】新垣結衣 “そら” | 無人島に持って行く100冊の本と1000枚のCD

アーティスト: 新垣結衣
出版社/メーカー: WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)
発売日: 2007/12/05
メディア: CD

137日目。公開中の映画「恋空」が大ヒットだそうです。原作であるケータイ小説も単行本が上下巻で180万部を超え、今年の年間ベストセラーでも堂々10位にランクインだとか。う〜ん、映画観たい！でも観れない！だって、38歳の髭面チョンガー男がひとりで映画館で「恋空」観て、泣いちゃったりしたらヤバくね？！原作本も、読んでみたい気はするんだが、そもそもケータイ小説ってなんやねん？って思ってる時点で、すでに置いてきぼりにされてる感があるので、ちょっと手が出しにくい。う〜ん、オジサンはつらいな。せめてiTunesでこっそりダウンロードしたガッキーのファーストアルバムでも聴いておきましょうか。

ご存知、女優・新垣結衣のデビューアルバム「そら」が今月リリースされました。映画「恋空」にも主演した彼女が、挿入歌として歌った「heavenly days」を含む全10曲入り。楽曲提供として、メレンゲのクボケンジ、スネオへアー、安藤裕子、つじあやの、クラムボンのミト、PE’Zのヒイズミマサユ機、古内東子など、たぶんガッキーの持つ「オーガニックな女の子らしさ」を表現できるという理由で布陣されたのであろう、強力なソングライター陣が固めています。

ガッキーの歌声は声量がないし、高音部分でフラットしたりかすれたりします。でもそこをうまく逆手に取り、ブレスの呼吸音や声が消えていくギリギリの音までもをクリアに録音したサウンドエンジニアの技術も素晴らしい。ヘッドフォンで聴いていると、まるで本当に耳元でガッキーが歌ってくれているような錯覚に陥ります。なんかもうギュッてしたくなる！ってバカ。

そして、そんな優秀なスタッフに囲まれながら、誰よりも優秀なのがガッキーでしょう。飾り気がないのに色香を感じさせる声質。ゆらゆらしながらもギリギリのラインで素人っぽさに転がらないバランス感覚。演じているのか素なのかよく分からない自然で鮮やかな表現力。歌が上手いというのは、声量とか音域とか、そういうものだけでは計れないものなんだなあと改めて思わされました。そしてなにより「か〜わ〜い〜い〜（女子高生風の発音で）」！　なんかもうチュッてしたくなる！ってバカ。

映画も観れないし、原作本も読めないので、ここんとこずっとこの「heavenly days」をエンドレスリピートしながら、オレ版「恋空」を妄想中。ガッキーが38歳の髭面チョンガー男と恋に落ちる壮大かつアダルトなラブロマンスやな。なんかもうガバッてしたくなる！って大バカ。