14日目。来週早めの夏休みをもらって、沖縄に行ってきます。沖縄ぶらぶらひとり旅。現地在住の友達が数人いるんで、旧交を温めつつ、うまいモン食いつつ、泡盛飲みつつ、海見てボーって感じの休日にします。うわっ!! 楽しい! 考えただけでも楽しいぞ、コレは! 今からアレだ、沖縄のビーチで聴く音楽をセレクトしておかねばだな! つって、今日は仕事そっちのけでi-Tunesとにらめっこ。沖縄っぽい歌、沖縄っぽい歌。中くんの新曲。これは外せんな。
昨日、中(あたり)孝介の新曲がリリースされました。前回の野狐禅と同じく、最近ボクがメロメロにハマってるのがこの人。以前の無人島でも、そのボクのハマリっぷりについてさんざん書きましたが、奄美出身の元島唄の唄者で、今年3月にメジャーデビューした新人さんです。
彼は自分で作詞曲はしていないけれど、他人の作ったものを、パーフェクトに自分のものとしてアウトプットできるという、すごい才能を持ってます。そんなこと、普通の歌手もみんなやってんじゃん?って思うかもしれませんが、これが上手にできるってあんま多くないんです。自作自演ができる人たちももちろんスゴイ才能ですが、他人の作った世界を、まるっきり自分のモノとして表現するってのは、それはそれで特別な才能かと。例えば、ファッションモデルのそれに近いかも知れません。
デザイナーがこしらえた奇麗な服を、それを作ったデザイナーよりも上手に着こなすことができる才能。服は確かにそれ自体美しいものですが、着る者によってその印象が違うように、歌も歌う者によって、その美しさが違う。もちろん似合う似合わないはありますが、似合う服をちゃんと選んで着れば、ファッションモデルはアーティストになれるんじゃないでしょうか。
中孝介も、京都出身のシンガーソングライター・江崎とし子や、元スーパーカーの石渡淳治らの才能あるデザイナーの服を上手に身にまとい、作者よりも上手に魅せる才能を持っています。それはルックスとかテクニックとかではなく、いかに自分らしく着こなそうかという、表現力もしくはアレンジ力だと思います。その才能は、例えばノラ・ジョーンズやダイアナ・クラールに近いものがあります。
今回の新曲は、秋元康作詞の「思い出のすぐそばに」と石渡淳治作の「真昼の花火」のダブルA面になっていますが、特に「真昼の花火」は白眉。一瞬の夏の儚さと、見えないものを見た記憶に彩られた「もののあわれ」という名の夏服を、誰よりも見事に着こなしています。
褒め過ぎっすかね? まあいいや。惚れてるんで。沖縄のビーチで泡盛ガブ飲みしながら、エンドレスリピートしてこよ。めんそーれ、しまんちゅ、きむじなぁ、ちゃんぷるぅ!なんでもこい!全部食ってやる!