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【無人島282日目】Aquilo 『Human』

投稿日:2015年9月11日 更新日:

282日目。7月1日よりスタートした『Apple Music』。月額980円で3000万曲が聴き放題というこのサービス、みなさまはご利用になっていらっしゃいますでしょうか? ボクはまんまとアップルの術中にハマり、すっかりドップリ首まで浸かっております。なにがスゲーって「ステーション」機能がスゲーっす。今までは、自分が持っている(iTunesに入れ込んだ)曲の中で、似たような雰囲気の曲を探してくれる「Genius」という機能があったのですが、「ステーション」はそれを3000万曲の中から探してきてくれるのです。自分の好きな曲を1曲選んで「ステーション」ボタンをポチッとするだけで、聴いたこともなかった異国のミュージシャンが演奏している、いかにもボクが好きそうなタッチの曲が延々とフル尺で再生されます。さらにその中でも「これは良い!」と思った曲に星マークをつけておくと、その情報を「For You」というタブに蓄積し、まるで「ご主人様のお好みの曲を集めておきました」と言わんばかりのプレイリストを用意しておいてくれる気の回しっぷり。ちょっと気味が悪いくらい便利なのです。

例えば280日目に紹介した、最近ボクがイチオシのJack Garratt君の『Weatherd』から「ステーション」を開始します。おさらいでもう一度YouTubeをつけておきますね。

 

すると「ステーション」はこの『Weatherd』を起点に、ボクの知らない「SG Lewis」というミュージシャンの楽曲に連れて行ってくれました。ルイス君はイギリス・リバプールで活動中の若干20歳。今月リリースしたばかりの『Shivers』というこの楽曲は、波のように引いては寄せるダウンビートに、ソウルフルな乾いたボーカルが被り、『震え』というタイトル通り、体を内側からゾワゾワとさせてくれます。

 

さらに『Shivers』を起点に「ステーション」していくと、『Shivers』でボーカルを務めたマンチェスター出身のシンガーソングライター「JP Cooper」君がソロで発表した『Closer』という楽曲に出会いました。内省的で乾いた印象の『Shivers』とは違い、大きな愛をテーマにしたこの佳曲では、柔らかく情熱的な歌声を聞かせてくれます。とても良い声です。

 

さらに旅を続けると、次はイギリス北西部シルバーデール出身の2人組ユニット「Aquilo」の『I Gave It All』という駅に到着。秋雨の降る海辺の駅のホームに、ひとりぼっちで佇んでいるような気持ちになります。ボク的に今日紹介した中では「Aquilo」が一番ツボで、結局彼らのアルバムを全部購入してしまいました。どれも素晴らしいのです。

 

毎月定額払ってフル尺で聴けるってのに、長年身についた所有欲に煽られてしまい、「ステーション」で聴かされた曲を「iTunes Store」から別途購入してしまうという本末転倒のテイタラク。まさにアップルの手のひらの上でグルングルンに転がされておる感じです。Apple Music。ホント気味が悪いくらい面白いのです。

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