223日目。3月11日に起きた『東北地方太平洋沖地震』。皆さんはご無事だったでしょうか? 私は東京住まいなので特に被害もなく、通常通りに生活しておりますが、テレビやネットで東北地方の被害状況を見るたびに、これが21世紀の日本なのかと目を疑うばかりです。被災された皆さんには、本当にかける言葉すら思いつかないほどだし、ぬくぬく生きている自分が申し訳ないような気持ちでいっぱいです。ちょっと今は手持ちがないんですが、来週お給料が入ったらできる限りの募金をさせていただきます。
この数日で日本は、大地震、大津波、大火災、原発事故と、ドミノ倒しのような災害に見舞われておりますが、唯一の救いだと思うのは、これが天災であり人災ではなかったことでしょうか。もし戦争のような人災であれば、報復や憎悪の炎で日本は壊れてしまっていたでしょう。911の時のアメリカと違うのは、人為的なテロではなく、自然の猛威(と呼ぶには過酷すぎましたが)に襲われた日本人は、恨んだりやり返したりする相手がいない分だけ、その手に武器を持つこともなく、隣りにいる人たちと手を握りあえたのかも知れません。
災害や被害の中に意味を見いだすのは馬鹿げたことかも知れないし、どこかの知事のように「天罰だ」などと呆れたことを口走るつもりもございませんが、もし今回の悲劇の中に、なにかひとつ意味があるとしたら、人にどれだけ優しくなれるのかを試せるチャンスなのかもしれません。普段は照れくさかったり強がったりして、他人に対してうまく伝えられない「献身」や「励まし」や「感謝」や「労り」といったモノを、今ならなんの遠慮も恥じらいもなく出すことができるのです。「恨み」や「憎しみ」に使わずにすんだ感情を、すべて「愛情」にコンバートして、私たち日本人はこの悲劇をきっかけに、どんどん澄みきっていけるのではないでしょうか。
こんな時に音楽を紹介している場合じゃないかもしれませんが、ここはそれがテーマのブログなので1曲だけ。30日目にも同じ曲を紹介しましたが、被災されたみなさんに宛てて、あえてもう一度この歌を。
また争いが、自然の猛威が、安らげる場所を奪って、
眠れずにいるあなたに、言葉などただ虚しく、
沈んだ希望が、崩れた夢が、いつの日か過去に変わったら、
今を好きに、もっと好きになれるから、慌てなくてもいいよ。
『to U』Bank Band