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【無人島218日目】Adele 『21』

投稿日:2011年1月24日 更新日:

218日目。先日夜中に目が冴えてしまい、このブログで書き散らかした自分の過去ログを読み返しておったのですが、改めて自分の文才ナッシングさを痛感いたしました。特に思い入れが強い作品になると、もうグダグダ。「素晴らしいです!」「超イイです!」など、なんの説明にもなっていない表現をシュプレヒコールのごとく連呼し、ホメ殺しした後「あとはご自分で聴いて下さい!」などと放り投げるテイタラク。こんなんじゃ読んで下さっている方も辛いでしょう。以後、もっと皆様に分かりやすいレビューが書けるよう精進させていただきます。さて、本日はアデルのニューアルバムのご紹介です!アデル!超イイです!

日本では先行で先週、世界的には本日リリースされた、英国のシンガー・ソングライター「Adele」のニューアルバム『21』。08年にデビューし、このブログでも紹介したファースト・アルバム『19』が、全英チャート1位、米iTunesアルバムチャート1位を獲得。翌年のグラミー賞では「最優秀新人賞」、「最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス」の2部門を受賞し、全世界で200万枚以上を売り上げた、弱冠22歳の天才シンガーです。

ファースト・アルバムが本当に素晴らしかったので、ボクはこのニューアルバムを心待ちにしておったのですが、今回も本当に素晴らしいです。前作では、ソウル、ジャズ、オルタナティブ、ロックといった様々な要素を兼ね備えた才能の片鱗を見せつけましたが、今回の『21』では、その才能が見事に開花しております。とにかく聴いてみて下さい。←ぐだぐだ

出だしのワンフレーズ目からガッチリと聴衆を捉えるハスキーボイス。オーソドックスな構成ながらもオリジナリティのあるメロディー。絶望と復讐を叙情的に描くリリック。そして22歳とは到底思えない、この迫力と風格。本当に素晴らしい。

アルバムは全曲通して、ブルージーかつロックな曲調で愛に傷ついた女性の心情を歌い上げております。『19』よりもさらにアグレッシブなイメージを受けるのは、レッチリなどを手がけたプロデューサー・Rick Rubinの手腕でしょうか。個人的にはセカンド・シングルに決定している『Set Fire To The Rain』や、別れた恋人に宛てたアデル版『ラブ・イズ・オーバー』的な『Someone Like You』にグッサリ刺さりました。

って、うーん、やっぱり好き過ぎてグダグダやな。ちょっと他のレビューを参考にしようと英国放送協会・BBCによるこのアルバムのレビューを読んでみたところ、「21 is simply stunning(『21』は、ただただ素晴らしい)」って書いてありました。なんだ、やっぱこれでいいんじゃん。みなさん、本当に素晴らしいものに理屈はいりません。このアルバムはただただ素晴らしいのです。

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