217日目。明けましてって、もう1月も半ばを過ぎようとしておりますが、おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお付き合いいただければ幸いです。さて、このブログは2006年からスタートしておりますので、なんと今年で5年目に突入です。5年かけて217本しか書いておらず、相当な寡作野郎なのは自分でも重々承知なのですが、このナチュラル・ボーン・飽キッパーなボクにしてみると、よく続いてるほうではねえか?と我ながら感心しておる次第です。焦るな、オレ。ゆっくりいこうぜ。
さて今年の一発目は、英国の女性シンガー・ソングライター「Ellie Goulding(エリー・ゴールディング)」をご紹介。日本ではまだまだ無名ですが、昨年英国の最高峰であるブリット・アワードで審査員賞を受賞し、3月にドロップしたファースト・アルバム『Lights』が全英30万枚を超える大ヒット。正に「旬の人」なのです。
彼女の音楽は、フォークとエレクトロニカの中間にあるドリーミー・ポップといったところ。正直、それほど目新しい音ではないし、「Folktronica」と呼ばれるこの分野なら、例えば同じく英国の女性シンガー「Beth Orton」や日本の「トクマル・シューゴ」のほうが、はるかに刺激的な音楽を演っています。
でもそれでも彼女の音楽に聴き入ってしまうのは、その特徴的な「声」のせいでしょうか。ハスキーともガーリーともつかない、この舌足らずでバリバリなクイーンズ・イングリッシュなファニー・ボイス。ちょっと聴いてみて下さい。
このエルトン・ジョンのカバー曲は、昨年11月にリリースされ、2ヶ月経った今でもBBCチャートのトップ10入りしているほどの大ヒット。多くの人がカバーしている曲だし、特に目新しいアレンジをしているわけでもないのに、このたどたどしく微妙に震えながら、でも確実に心の臓を突いてくる声で、完全に自分の世界にしてしまっているのがスゴいです。
昨年11月には、アルバム『Lights』に6曲の新曲を追加した再発盤『Bright Lights』を発売(『Your Song』はこちらに収録)。今年のブリット・アワードでは最優秀女性アーティストを含む、主要2部門にノミネートと、まさにノリノリの彼女。あやかりたいものです。いやいや、焦るな、オレ。ゆっくりいこうぜ。