146日目。日々おろおろしている間に、1ヶ月もブログの更新を休んでしまいました。年度末だのなんだのと、なにかとバタバタしております。通常どちらかというと、人よりものんびり生きているほうなのですが、たまに人様のペースに合わせなきゃいかん時期もあったりして、そういう時は普段使わない機能を使ったりするので、逆に通常やっていることがオフモードになったりします。そのくせ、簡単にバッテリーが上がったり、時々フリーズしたりと、まったくもって自分自身が融通の利かない旧型ロボって感じのする今日このごろでございます。さてさて久々の今日は、新型ロボっぽい、この人のCDで。キュイーン!(←新型ロボの音)
かつて日本でも『スタ誕』なる番組が人気を博しておりましたが、ここ数年、欧米でこの手の番組が人気らしく、アメリカでは『アメリカンアイドル』なる番組から、ケリー・クラークソンやジェニファー・ハドソンといった人気シンガーが誕生しました。そしてイギリスでは『X−Factor』というリアリティ・オーディション番組が大人気で、今日紹介するレオナ・ルイスはこの番組の第3シーズン(06年)で優勝を飾った女性です。
番組を観ておらんので詳しくは知りませんが、彼女が初めて番組に出演し、前述のケリー・クラークソンの『A Moment Like This』を歌った時から、あまりの歌唱力に、辛口審査で有名なサイモン・コーウェル(ソニーBMGの音楽プロデューサー)も大絶賛したのだそう。「イギリスのマライヤ・キャリー」「第2のホイットニー・ヒューストン」などの異名を博し、優勝後にリリースした『A Moment Like This』のカバーシングルは、1週目だけで60万枚のセールを記録。まずはその『A Moment Like This』を聴いてみましょうか。
そんなレノアさんが約1年間ほどレコーディングに集中し、満を持してドロップしたのがこのデビューアルバム『Spirit』。全英チャート初登場1位はもちろん、1週目で37万枚を売り、アークティック・モンキーズが持っていた「イギリスでリリースされたデビュー・アルバムの最速売上げ記録」を更新。その後も2ヶ月近く首位をキープするほどの大ブレイク中です。
正直、ボクは売れ筋のポップスやR&Bなんかはあんま興味がないし、全米(英)チャート何週連続1位!!みたいな話を聞くと、逆に「じゃあオレは聴かなくてもいいかな?」などと思うヘソ曲がり野郎なのですが、今回はなんか気になって買ってしまいました。だって、プロデューサーがスゴいんだもの。大御所だよ!全員集合!みたいな。
TLCやモニカのプロデュースした、Dallas Austin。
ティンバランドの片腕としてジャスティン・ティンバーレイクをブレークさせた、Danja。
バックストリート・ボーイズやブリトニーを世に出した、Max Martin。
NE-YOを発掘した、Stargate。
ビヨンセを手がけた、Scott Storch。
マライヤやケリー・クラークソンを生んだ、Steve Mac。
ご存知スーパープロデューサー、Jam and Lewis。
ジェニファー・ロペスやメリー・J・ブリッジの育ての親、Ryan Tedder。
ジェイ・Zとロッカフェラを築いた、Damon Dash。
どんだけ金とパワーを投入すれば、こんなメンツを一同に会せるんでしょう。しかもレーベルは、ソニー。エグゼクティブ・プロデューサーに前述のサイモン・コーウェルとアメリカ音楽業界の重鎮、クライヴ・デイヴィス。これで売れなかったら、逆にスゴいかもってくらいの布陣です。
アルバムはスロー・ミディアム系バラードが満載で、昔のホイットニーが歌ってそうなスケール感のデッカイ曲が多いです。正直、これなら前回紹介したアデルのほうがよっぽどボクの好みではあるのですが、まあたまにはこういうメジャー志向ガンガンの新型ロボのレビューもいいかなと。キュイーン!