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【無人島142日目】サカナクション “NIGHT FISHING”

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NIGHT FISHING

NIGHT FISHING

  • アーティスト: サカナクション
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: CD


142日目。「ハチさんはどんな音楽が好きなんですか?」という質問をよくされます。よくされるんだから、ちゃんと答えを用意しとけばいいのですが、自分でもよく分からんのでいつも答えに窮します。ジャンルにはこだわらないし、どの国の音楽でもいい。言葉にできない部分で、ボクの勘所のようなものをコツコツ叩いてくる音楽が好き。多分それらのお気に入りの音楽を全部机の上に並べて、傾向とカラーを精査していけば、何かしらの共通項が出てくるのかも知れません。「エロ」とかだったらどうしよう。



先日部屋のそうじをしていたら、つけっぱなしにしていたテレビ番組から流れてきた歌が、ボクの勘所をゴッツンゴッツン叩くので、掃除機を止めて画面を注視。それがこのサカナクションのPV「サンプル」でした。





なんだろ?どこが好きなんだろ?これをちゃんと精査できれば、ボクの好みの共通項が見えてくるかもだな。え〜っと、まず「サカナクション」っていう意味不明なユニット名が好き。あと、ちょっと 80年代を彷彿とさせる昔懐かしいテクノサウンドに、バンドの生音を重ねてるところも、ボクの好み。あとよく分からんけど、なにか意味ありげな歌詞も好きかも。

早速調べてみると、サカナクションは05年に札幌で結成された5人組バンド。インディーズから出したシングルが地元のFMで火がつき、夏フェスへの参加などを経て、07年にメジャーデビュー。ちなみにバンド名「サカナクション」は「魚の動きのように軽快にアクションしていく」という意味だとか。わかるようでわからんところがいいです。早速今月リリースされたばかりのセカンド・アルバム「NIGHT FISHING」を購入してきました。

改めてじっくり聴くと、まず演奏が上手。スタ録だということを差し引いて聴いても、かなりしっかりとしたテクニックを持っている印象です。「夜」をテーマにしている詞世界は、歌詞というより、俳句や短歌のよう。スーパーカーの世界観にも近いし、最近のバンドでいうとDOPING PANDAやRADWIMPS、はたまた音だけを取るならDaft Punkにも近いかも知れません。ジャケットの絵や、ブックレットのデザインも素敵です。

でも、そういう音楽性とかデザインとか目や耳で観察できるところじゃなくて、もっと深い部分でなにかがボクの勘所を叩いているような気がします。それはムリクリ言葉にすると「色気」かも知れません。なんかこのサカナクションの音楽には、底辺に色気がある気がする。そこかな〜。やっぱエロか。

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