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【無人島117日目】アナム&マキ “テキレイ”

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テキレイ

テキレイ

  • アーティスト: アナム&マキ,河島亜奈睦,本夛真季,中村キタロー
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/08/08
  • メディア: CD

117日目。「親の七光り」なんて言葉はあまりいい意味では使われませんが、超オーディナリーな市井の親から生まれたボクにとっては、スゲー親を持ってる子供なんつうのは、まったくもってうらやましい話でございます。親よりもデキがいいのか悪いのかは個々の問題として、それ以前に自分の表現や作品が、無条件に世間の耳目を集めるというのは、かなり恵まれた環境だと思う。つうか、そもそも上等な血を受け継いでるってことだけで、先天的ジェラシーを覚えます。ちくしょー、オレも松嶋菜々子とかの子供で生まれてくればなー!(←ちょっと意味が違う)



アナム&マキ。河島亜奈睦(かわしまあなむ)と、本夛真季(ほんだまき)の女性2人組ユニット。79年生まれの2人は高校時代からの親友で、大阪の路上ライブなどで人気を集め、2000年にメジャーデビュー。5枚のシングルと2枚のアルバムをリリースしましたが、05年にインディーズに出戻り。その後、中島みゆきの「ファイト!」のカバーなどで話題を集め、今年大手レーベルのEMIと再契約し、メジャーに返り咲きました。

河島亜奈睦は、故・河島英五の次女。ちなみに、長女のあみる、長男の翔馬もそれぞれシンガーソングライターとして活動している、まさに音楽家の血統。ボクは正直、河島英五と言っても、「酒と泪と男と女」と「時代おくれ」くらいしか知らんので、アナムがどれだけ父親の影響を受けているのかはよくわからんのですが、とにかくモノすごい天賦を持っていることだけは分かります。数回ライブを拝見しましたが、彼女はスゴイ。

テクニックはある程度練習すれば、誰だってそこそこいくでしょう。でもステージ上のアナムには、明らかにそれだけじゃない、スペシャルなものが備わっています。ちょっと若き日の中島みゆきにもその似たそのルックスからは、「歌うために生まれてきました!」というような、迷いのない表現力と隠しようのない才能が感じられます。相棒のマキも本当に可愛いし、歌もギターも上手なんで、決してコケにしてるワケではないんですが、ステージを見ているとボクの目はどうしてもアナムに釘付けになってしまうのです。多分そこが「血」の所以なのかもしれません。

今月5年ぶりのニューシングル「テキレイ」をリリース。化粧品のCMタイアップ曲で、早口言葉のような言葉遊びを絡めた、スピード感のある佳曲です。来月にはアルバムもでるそうで、これから彼女たちの歌を耳にする機会も多くなるやもしれません。注目株。ちくしょー、オレも蒼井優とかの子供になりたっかたー!(←まったく意味が違う)

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