- アーティスト: A Hundred Birds,A Hundred Birds,TeN,Yoku,Eric Marie Mouquet,C.A.Kidjo,Kaztake Takeuchi,Michel Eugene Sanchez,J.L.Hebrail
- 出版社/メーカー: フォーライフ ミュージックエンタテイメント
- 発売日: 2005/12/07
- メディア: CD
112日目。最近気になっている、旭化成の「水の星篇」というCM。枯れた湖の映像も美しいのですが、なにより山口百恵の名曲「さよならの向こう側」のカバーをBGMで使用しているところが印象的です。「何億光年〜輝く星にも寿命があると〜教えてくれたのはあなたでした〜」という阿木燿子のセンス冴え渡るフレーズを、やけに深い声の女性が淡々と歌っているのですが、このシンガーは誰なんでしょう? UAにも似とるし、鬼束ちひろっぽくもあるが、多分違うな。早速ネットで検索かけてみると、ネット上でもかなり話題になってるらしく、「あのシンガーは誰?」といった書き込みがたくさん見つかりましたが、なかなか正体が分かりません。んでも、しつこく検索したところ、どうやらこの人たちのカバーらしいですぜ。なるほどー、テンちゃんか。イヒ。
「A Hundred Birds」(以下AHB)。大阪を中心に活動する30人編成のオーケストラ・アクト。ハウスDJとしてヨーロッパでも人気のDJ YOKUが、96年に結成したユニットで、ハウス系でありながらワールドミュージック色の強いノリノリなサウンドスケープで、クオリティの高い作品を発表し続けています。現在8枚のシングルと3枚のアルバムをリリースしております。
「AHB」には数人のボーカリストがいるのですが、そのひとりが今回「さよならの向こう側」で美声を披露している「TeN」。彼女が「AHB」でボーカルを務めている作品では、どれもクレジットで「Feat. TeN」とされているので、メンバーというよりはゲスト・ボーカルの扱いなのかもしれませんが、「AHB」の主要な楽曲には必ず彼女の歌声がフィーチャーされております。少しかすれ気味ながら、深みと包容力を持つ不思議なその歌声は、日本語であるのになぜか外国の言葉を聞いているような、オリエンタリズムを感じさせます。
特にボクが「スゲー」と思ったのは、この05年リリースのセカンドアルバムに収録された、Deep Forestのカバー「Sweet Lullaby」。そもそもこの名曲をカバーしようという、その発想と心意気がスゲーですが、それを見事に歌いきり、オリジナルとまったく遜色のない世界観を打ち出した「TeN」の肝っ玉ぶりが圧巻です。落ち着いた中にも、ちょっと狂気すら感じさせるその表現力は、ボクが天才だと信じてやまない「Salyu」にも負けずとも劣らない存在感があります。
残念ながら彼女の「さよならの向こう側」はまだCD化はされておりません。うーん、これは最後まで聴いてみてえなあ。頼むよ、旭化成さん。イヒ。
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