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【無人島75日目】ザ・クロマニヨンズ “ザ・クロマニヨンズ”

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ザ・クロマニヨンズ (初回限定盤)(DVD付)

ザ・クロマニヨンズ (初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: ザ・クロマニヨンズ
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2006/10/25
  • メディア: CD


75日目。ボクはすでに転職を5回ほどし、その度に土地ごと移動したりしていたので、ヒトトコロに長く住んだ経験が少なく、ずーっと顔を突き合わせている長年来の友人ってのがあまりいません。寂しい。ウソ。寂しくはない。時代や場所が変わるごとに、風景と一緒に、周りにいる人たちも変わっていくのは自然だし、離れてまでもマメに連絡を取り続けるってのは、この超グダグダなボクの性格からすると、なかなかどうして難しいのでございます。それでもなんだかんだ、そんなボクにでも懲りずに付き合ってくれる奇特で希少な友人が何名かおります。エラそうな意味じゃなく、時間と距離という、無情かつ無常な摂理のフルイにかけられても、ぎっちり手を離さずにいてくれた友たち。そのうちのひとりがヨッちゃんです。



ヨッちゃんとは高校時代からの付き合いです。デブでイカつくて、柔道部の副部長。帰国子女なのに、ビタイチ英語がしゃべれず、短気で怒りっぽいが、モノを食わせている間は大人しい。チンクリかつ文科系なボクが、なんでそんな猛者(もさ)と仲良くなったのかはもう記憶も定かでありませんが、妙にウマが合い、バイト先も一緒で、大学も一緒で、社会に出てからボクが海外に移住したりしていた間も、ずっとキーピンタッチしておりました。

今やヨッちゃんは4児の父。最近は同じ東京に住みながらも、なかなか会う機会はないのですが、たまにメールや葉書などでお互いの近況を知らせ合います。気持ち悪りぃ話ですが、バースデーが完璧にインプットされている、唯一の男友達です。

そんなヨッちゃんが、今年の正月、年賀状代わりに送ってくれたCDがコレ。ザ・クロマニヨンズ。ほとんどなんのコメントもなしに、無造作に封筒に入れて送られてきた。でもヨッちゃんがなんでコレを送ってきたのかは、なんとなく分かるんです。学生時代、酔っぱらってとか、カラオケに行ってとかじゃなくて、普通に街の中を歩いてるときや、どっちかが運転する車の中などで、オレたちは意味もなくふたりで合唱してたんです(←変?)。ひとりが歌い始めると、あとのひとりがそれに合わせて「ジャカジャカン!」みたいな口伴奏を入れたり、微妙な音程でハモリを被せてみたりと、ホント暇があると歌ってました。んで、特によく歌ってたのがザ・ブルーハーツ。「情熱の薔薇」って曲は、今でもホンモノよりも、ボクの中ではヨッちゃんバージョンのほうがオリジナルです。

「ザ・ブルーハーツ」は「ザ・ハイロウズ」になり、昨年「ザ・クロマニヨンズ」に生まれ変わりました。どんな名前になっても、甲本ヒロトと真島昌利がふたりでいる限り、「彼らの音楽」であることには変わりないです。その不変さが故に、せめてバンド名や編成だけでも変えているのかも知れません。


あれはカモメか 翼の上か

そのまま長い堤防か

形は変わる 自分のままで

あのとき僕は ああだった

闇に溶けてゆく 海へ海へ

まぶしい陽に昇る 空へ空へ

わいタリホー さめタリホー

氷もほっときゃ 流れるぜ

(タリホー)


「友情」とか「親友」なんて言葉は、キショくてあまり使いませんが、ヒロトとマーシーの作る音楽は、純粋に「友情」の音色がします。バンド名が変わっても、やってることは変わらないように、人間同士の関係も、形や立場は変化するにせよ、結局つながってる部分はずっと同じなのでしょう。だってCD見て、すぐヨッちゃんのバカバカしくも微笑ましいメッセージが分かったんです。「ハチ、最近歌ってるか?」。

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