23日目。あ、出そう。出るかも。出る。ああ、出る、出る、出る、出るっ! あれ? 出ないや。出そうだったのになー。まいっか。おおっ! また出そう! 今度は出るだろ。出るぞ。出る、出る、出る、おおおおおっ! およ? 出ねえよ。どうなってんだ? まったくよー。 もういいや。ほっとこ。げっ! また出そうだよ! 今度こそ出んだろ。よし! 出ろ! 出ろ! 出ろ! 出ろーっ! うがーっ、また出ねえし!! もういいっ! 知らん! ドカン! うわっ! 急に出たー!
サシコミの多い便秘の話みたいですが、ファレルのソロアルバムの話です。リリースされるって噂を最初に聞いたのは昨年9月くらいで、発売日まで告知されていたのに延期になり、それからボクが覚えてるだけでも2回は「発売日決定→やっぱ延期」みたいに焦らされ、一時は制作自体が取りやめになったという噂まで流れたこの「In My Mind」というアルバム。焦らされ過ぎで、ちょっと忘れかけてましたが、いよいよ本日待望の排泄、いや発売です。
ところでファレルって誰?って人のために簡単に紹介すると、アメリカのヒップホップ界では現在一番人気のある「ザ・ネプチューンズ」という2人組のプロデュース・ユニットの片割れです。「ザ・ネプチューンズ」は今まで、ジェイZ、ジャネット、アッシャー、ネリーといったヒップホップの大物から、マライヤ、ブリトニー、ジャスティン・ティンバーレイクなどのポップス系ミュージシャンまで幅広くプロデュース。「彼らにプロデュースしてもらえば、どんなヤツでも売れる」と言われるほど、まるで全盛期の小室とつんくを足して2を掛けたくらいの人気ぶり。
しかもこのファレル君。最近ルイ・ヴィトンのCMにモデルとして起用されたりするほどのグッルッキン。さらに男が聴いてもセクシーだと思わせる、そのファルセットを使った独特な歌声は、他のアーティストのアルバムに客演で招かれることしばしば。さらに昨年は日本の有名プロデューサー「NIGO」 と手を組んで、自身のファッションブランドを立ち上げたりする商才もあります。現在弱冠33歳。
いいよねー、才能たくさんあってさーって、軽く殺意が芽生えるほどの完全無欠ぶりですが、下の先行シングルになった「Angel」では、恋人に「オレ、君のオヤジさんに気に入られるかな?」なんてハニカんでみせたりします。ずっりぃーこいつ! それか!? それがお前のやりくちかっ!? 気に入られるに決まってんだろー! お前、分かって言ってんだろー!? って、落ち着け、オレ。
えーっと、頭に血がのぼってレビューになってませんが、好き嫌いは別として、どう転んでも大ヒットするだろうし話題作なので、一聴の価値はアリです。ボク的には、ジェイミー・カラムをフィーチャーした「You Can Do It Too」、蟹江さんとの夢のコラボ「Number One」あたりで、やっぱスゲー、アンタには敵わねえよ、と思った。なんじゃそりゃ。なんなら、オレのオヤジにも会ってみない? 意味不明。