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【無人島2日目】FreeTempo “The World Is Echoed”

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The world is echoed

The world is echoed

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インポート・ミュージック・サービス
  • 発売日: 2003/07/12
  • メディア: CD


2日目。前回の無人島40日間ステイでの反省点は、どうも新譜や新作に偏りすぎてしまったこと。生まれついての新しいもの好きなので、出たばっかりのピッカピカの新作とか見ると、どうしてもそっちのほうばっかに目が行ってしまうんですな。でもきっと、ホントに無人島に引っ越すことになったら、そんな海千山千なモンは選ばんと思うし、やっぱり聴き込んで惚れ込んで連れ添ったモノを連れて行くはず。そういう風に考えると、ホントに愛したモノって限られる。お前だけだよ。って何の話? 結婚観? じゃなくて、CDの話。このアルバムはホントに持って行くと思う大事なCDです。

仙台在住のアーティスト、半沢武志氏のひとりユニット「FreeTempo」。2002年にデビューし、翌年出した1stアルバムがこの「The World Is Echoed」。「世界はコダマしている」。いいタイトルです。このアルバムがインディーズながら4万枚を超える大ヒットになり、一躍人気者に。

1日目のLemon Jellyと同じなのですが、FreeTempoも簡単に紹介すると「チョー気持ちぃー」です。ただLemon Jellyの、今まで体験したことのない、ぶち抜けたバーチャル的な「気持ちぃー」と違って、FreeTempoは新しくも懐かしいリフレインと、湿り気さえ感じさせるセンチメンタリズムを兼ね備えた「気持ちぃー」。もっと分かりやすく言うと、Lemon Jellyはエクスタシーの「気持ちぃー」で、FreeTempoはマリファナの「気持ちぃー」って感じ。アハハハ!分かりやすい! ウソウソ。全然分かんないです。

クラブミュージックと呼ぶには繊細すぎるし、ハウスと呼ぶには美しすぎる。切ないリフレインに被さる無国籍なボーカルと、心地よいダウンビート。誰もいない無人島のビーチで、このアルバム聴いたら、マッシュルームばりにハマるだろうなー。ウソウソ。全然分かんないです。

昨年リリースされた2枚目のアルバム「Oriental Quaint(訳すと「東洋の奇習」。このタイトルも好き。)」も素晴らしかったし、つい先日リリースされたリミックス集もよかったけど、ボク的にはこのファーストが一番ハマりました。3年前に買って、今でも聴き続けてるボク的超ロングセラー。まるで麻薬。ウソウソ。ヤバい、怒られるな。ホント全然経験ないんですぅ〜。

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