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【以前の無人島39日目】Matt Costa “Songs We Sing”

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Songs We Sing (Dig)

Songs We Sing (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Brushfire Records
  • 発売日: 2006/03/28
  • メディア: CD

39日目。某ソーシャルネットワーキングサイトで、交友関係のハシゴをしていたら偶然見つけた「Kさん」。プロフィールや日記なんかを読む限り、音楽や本の趣味がボクとぴったしカンカンなので、うれしはずかしなメッセージのやりとりなんかを経て、今やすっかり仲良しになりました。こういう関係をなんていうんでしょう? 友達? 会ったことねえしな。知り合い? 本名すら知らんしな。とは言っても、「2ちゃんねる」の住人ほどの匿名性があるわけでもない。メル友? ペンパル? バーチャル・フレンド? SNSが作り出したこの微妙な人間関係に、なんか納得のいく名前はないもんなんでしょうか?

で、そのKさんが「コレいいですよ」と教えてくれたのが、このアルバム。見たことも聞いたこともないアーティストでしたが、HMVで試聴もせず即買い。Kさんがいいってんなら間違いねえだろーみたいな。会ったこともないのに、この絶大なる信頼感。フシギです。
そしたらやっぱりアタリでしたよ。さすがです。カリフォルニア出身のマット・コスタのデビューアルバム。無人島9日目に紹介したジャック・ジョンソン率いる「Brushfire Records」からのリリースです。この「Brushfire Records」は、2002年にジャック自身が作ったレーベルで、所属アーティストは、ジャック、Gラブ、ドノヴァン・フランケンレイターの、仲良し3人組のみという、まるで会員限定サークル。そのいかにも人選のハードルが高そうなサークルの、4人目のメンバーシップを与えられたのが、このマット君。プロのスケートボーダーを目指していたのが、怪我で断念し音楽に転向したという経歴も、ジャックのそれとよく似ています。
音はアコギをベースに、ピアノとトランペットとバイオリンなんかが混じってくる純粋なアコースティック。そこらへんもジャックと被りますが、ジャックと違うのはその「無害」さ。ジャックの曲は心地良いながらも、社会性やメッセージ性の強い歌が多いですが、マット君の曲は主張が少なく、どれもさらさら流れる水のようです。ジャックの世界が、チャコールでゴリゴリ描いたデッサン画とすると、マット君は水をいっぱいに含ませた平筆の水彩画みたい。春の季節に、新緑の中をひとりでドライブ、ってなシチュエーションにぴったりの名盤です。
しかし、Kさん。なんでオレの趣味がこんなにわかるんだ? もしや、オレのこと知ってる人? こんなにオレのテイストを理解してくれて、絶妙なリコメンドを出してくれる人っていったら……。はっ! 婆ちゃん!? 死んだ婆ちゃんなのか!? ばあちゃ〜んっ!(どんなオチやねん。Kさん、すんません。)

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