36日目。トリノ・オリンピックに出場したスピードスケートの加藤条治くんが、自身のブログで、こんな日記を書いていました。そのまま引用します。
荒川選手がスマスマでてたっけ。
いーなー。とか、俺も金とってたらなーとか考えて。
そしてなぜか俺は腕立てをしました(笑)
あ、なるほど!
悔しい思いをした人はこーやって強くなっていくのか!
たぶん。
そんなスマスマに出たいんかい!ってツッコミ方もありますが、いやいや、いいやっちゃなあと思った。メダル、取れなくてよかったじゃん。代わりに、もっと強くなれんだからさ。そんな加藤くんに捧ぐ歌として、今日はこのCDを。
ボクの野狐禅フリークぶりは、無人島6日目にしてそうそうに書きましたが、昨日ひさびさに彼らのライブに行ってきました。しばらくレコーディングでライブはやってなかったし、このあとのライブの予定もないし、忙しい忙しいって言って、全然会ってくれないじゃない!って、まるでふられかけの女子気分で、いそいそと会場へ。
下北沢の小さな音の悪いライブハウスで、しかもタイバンだったので1時間弱のライブ。でも新曲も聴けたし、なにより元気そうで安心したわあ、って今度はまるでお母さん。
で、今日は朝からずっとi-Tunesで野狐禅メドレー。どの曲も好きだけど、特に今日の気分はコレ。引用します。って今日は引用ばっかだな。ラクチンラクチン。
「拝啓、絶望殿」詞:竹原ピストル
カッターナイフを左手首にグリグリと押しつけている僕を見てお前は、「どうせ死んでるようなもんだろう?今さら死ぬ必要もねえだろう?」なんてヘリクツ垂れやがったよなぁ。思わずカチンときてしまってでたらめに殴りかかっていったけど、お前は身動きひとつせずただ黙って殴られてくれたよなぁ。結局はしつけの悪い近所の飼い犬みたいに、ワーワー泣き出してしまったどうしようもない僕にお前は「ここから始めよう、ここから始めよう」って何度も力強く言ってくれたよなぁ。あの時のことを今でもよく覚えているよ。とても不思議な気持ちになったんだ。バースデーケーキのろうそくを吹き消した後みたいな、とても不思議な気持ちになったんだ。
僕は今、お前に別れの手紙を書いているところ。わかってくれるだろ?いつまでもお前と一緒に暮らしているわけにはいかないんだ。僕は今、お前に別れの手紙を書いているところ。お前と再会しなくて済むようにマジックペンでぶっとく、
「拝啓、絶望殿!」
僕、誓う。
僕、もう二度と負けない。
加藤くんの腕立て伏せも、絶望に宛てる手紙も、根っこはおんなじなんじゃねえかと。がんばれよ、条治。ってまるでお父さん。